商標・知財コラム:峯 唯夫 先生COLUMN

弁理士法人レガート知財事務所 弁理士
峯 唯夫 先生

8月といえば「終戦の日」と「お盆」

■ 8月といえば
8月といえば、「終戦の日」と「お盆」。
終戦の日が8月15日になったのは、14日に無条件降伏を受諾し、その夜に玉音放送を録音。陸軍の1部将校が起こした玉音放送阻止事件(宮城事件)の鎮圧をまって、15日に放送された。結果、8月15日が終戦の日とされたとのこと。
終戦の日がお盆と重なったのは、単なる偶然のようですが、因縁めいたものを感じないわけにはいきません。
15日に先立つ6日、9日の原爆の日と共に、8月は書店に戦争関係の書籍が並び、テレビでも。これを「年中行事化している」という見方もありますが、年中行事として続けることも重要でしょう。「終戦の日」は「15年戦争が終わった日」というのではなく、「将来も含めて、戦争が終わった日」と捉えたいものです。

■ お盆
お盆は、仏教『盂蘭盆経』で、「亡き人が苦しみから救われるよう、僧や家族が供養を行う行事」とされていますが、日本古来の祖霊信仰と結びつき、「亡くなった家族や先祖の魂が、盆の時期にあの世から帰ってくる」と考えられるようになったようです。8月13日の「迎え火」で先祖の霊を迎え入れ、盆中日をはさみ、16日の「送り火」で先祖の霊を送るというのが一般的な流れ。
筆者は、毎年13日にナスに割り箸で足を付けて馬を用意し、仏壇に御神酒を用意します。

■ お盆玉
お盆に関連して、どんな商標があるのかと思い検索したところ、「お盆玉」という商標がありました。
登録5407616(商願2010-069540) お盆玉(第16類 (株)マルアイ)
登録5913259(商願2016-082077) おぼんだま\お盆玉(第24類)
登録5923407(商願2016-083211) お盆玉(第30類)
筆者は「お盆玉」という言葉を初めて知り、調べてみると、「お盆の時期に子どもや孫にあげるお小遣い」とのこと。お年玉のお盆バージョンですね。QUOカードのサイトには、2010年に山形県のマルアイが提唱して広まった、との説明があります。商標出願の時期と符合します。そして、日本郵便でも「お盆玉袋」を販売しています。

マルアイ「お盆玉」
https://paper.maruai.co.jp/shop/c/c03059898

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