首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生
四季紀行
都内文京の大名庭園六義園に紅葉を巡る
年末だが、六義園の紅葉が未だ見頃とテレビから知った。今年は、紅葉は愛でていない。夏の暑さが続き、紅葉は遅くれている。六義園は我が家から近く、これまでも数回訪ねているが、主に桜やツツジの時期であったと思う。10時前に家を出た。
千石駅から 三田線を千石駅に降り地上へ出て、交差点を渡り、不忍通りの広い通りを行く。これまで六義園は巣鴨駅や駒込駅から歩き、初めてのルートで、右手に小石川高校がある。二つ目の信号を左折し住宅街に入ると、六義園の塀が見え始め、正門へと右折。駅から15分程であった。入園料を支払い、園内を時計回りに巡る。
紅葉が残る庭園 早速モミジの樹々が眼に入る。遅めだが目の前に捉えた。本日快晴無風の下、シャッター切りながらゆっくりと進む。雪吊りが済んだ樹木があり、松の木だろう。当園は、1702(元禄2)年柳沢吉保が築庭した回遊式築山泉水の大名庭園という。中心に池、大泉水があり、周囲を様々な庭木や高い樹々が埋めている。紅葉を拾いながら池沿いに歩く。吹上茶屋に着き小憩し、大泉水を眺める。ツツジの時期だったと思うが、友人と来て休んだことを思い出した。テレビドラマ水戸黄門で、老中柳沢吉保が出演し当園らしき屋敷も写る。
紅葉盛りの奥庭 ここから、池を離れ奥へと入る。これが正解で、紅葉色の樹々が連なっている。テレビの情報に感謝し、見上げながらカメラに収めた。庭園の裏門付近で右折し、樹林帯の道となる。休憩所があり、またベンチに座り休憩。泉水に蓬莱島を探したが、分らずじまい。地図では石組み程度らしい。正門近くにしだれ桜があり、旧同僚グループで夜桜見物に来園したことがあった。何年前かも思い出せない程の過去の話。現在六義園は煉瓦塀に囲まれているが、吉保時代の庭園はもっと広く、明治以降に囲ったとある。正門から御成街道(日光街道)へ出たが、直ぐ不忍通りとなり、三田線千石駅へ歩いた。
(2024/12/16歩く)




