首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生
四季紀行
東急世田谷線に乗り、沿線に神社を巡る
購読紙の”我がまち再発見”が世田谷の三軒茶屋であった(24.5.2讀賣夕刊)。三軒茶屋には、世田谷線の終着駅があり、下高井戸駅からの短い路線だが乗り切ったことはない。10駅、5㎞と知る。暑い中だが、なんとか凌いで巡りたいと思う。車中は問題ない。
下高井戸から三軒茶屋へ 京王線下高井戸駅で、世田谷線に乗車。二両編成の電車は、住宅街を走った。山下駅が小田急線の乗換駅で、見覚えがあった。駅というより停車場である。
そして、右手が世田谷八幡神社、左手が豪徳寺から世田谷城址で、これまで訪ねたことがある(01.03.24)。松陰神社のある駅も通過、幕末の吉田松陰を祀った社が世田谷にある。電車は終点三軒茶屋駅に着いた。立派な駅舎で、私の知る50年前の三軒茶屋駅とは違っていた。今や三軒茶屋も交通の便が良く、都心並みである。
古社太子堂八幡に参拝 駅前へ出ると暑く、蒸し暑い。コンビニに入り冷茶を求め、太子堂八幡神社へと茶沢通りを行く。初めての地で、下町の商店街通り。新聞にもあった屋上にゴリラ像のあるビルがあった。ランドマークとある。左折し、住宅街となり、大分歩いた先に太子堂八幡神社は鎮座していた。
鬱蒼とした森に囲まれた広い境内で、大きな鳥居の下から社殿前に進み手を合わせた。前九年の役(1052-1061年)の際当地で、源頼義、義家の父子が戦勝祈願したことに由来する古社とある。都内とは思われない立派な社叢で、ご神木大楠を見上げた。表参道の先が西太子堂駅であった。
再び世田谷線 世田谷線は路面電車との情報があったが、踏切は多いが、全て専用の複線鉄路で都電荒川線とは違っていた。復路で松原駅に降り、赤堤六所神社に寄る。裏参道からであったが境内に入り、社殿前で参拝。やや狭い境内に神楽殿から結婚式場もある本格的な神社。線路脇にひまわりの外、キバナコスモスを見付けてカメラに収めた。自然は移ろい、夏の盛りも過ぎようとしているのか。下高井戸駅から神保町駅へ戻った。(2024/8/6)