首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生
四季紀行
キバナコスモスの中、しながわ花街道を歩く
品川区のしながわ花街道にキバナコスモスが咲いたとの新聞情報を得て(23.9.13讀賣)、出掛けた。キバナコスモスには弱く、自然と足を向けてしまう。最初に出会った深川木場公園の花々が目に焼き付いてしまったのだろう。品川はアクセスも良く、都営三田線を三田駅で京急線乗り換えれば、約1時間である。三度目の花街道となる。

花街道を巡る 京急線立会川駅が最寄り駅であり、駅から10分でしながわ花街道。キバナコスモスは、勝島運河西岸の土手に咲いていた(写真上、中)。
満開である。早速デジカメを出し、花を眺めながら土手を上下し、巡り歩く。濃い目の黄花はほぼ切れ目なく土手に咲き続いている。近隣の商店や住民に企業も加わり、植栽、管理しているという。花畑が西岸に2kmも続く中、アングルを探しながら歩を進める。運河には数隻の船が係留されていて、釣り船のようだ。
西岸から東岸へ 本日も晴天で暑く、鑑賞客は少ない。9月半ばなのに未だ猛暑の続きのよう。
約2kmの花街道も歩き終え休憩し、次の行く先を思案。東京モノレール線大井競馬場駅へ歩いて帰途に就こうとは考えていた。その前に対岸の運河東岸を歩くことにする。花はないようだが、木々が繁り涼しそうな遊歩道に見えた。
花街道を離れ、短い北岸を歩き、橋を渡る。鮫洲橋とある。鮫洲といえば運転免許証の試験場がある地だが、無縁となってしまった。木々の下東岸を歩く。やはり遊歩道は続くが花はない。時々散歩やジョガーの人と擦れ違う。先ほど巡った西岸の花街道を眺めるが運河越しでは今一である。東岸も出口に近付くと、左手の大通りにバス停があり、客の乗降が見えた。暑い中、近くはない大井競馬場駅へよりはバスにしようと、東岸を出てバス停へ歩いた。

龍馬像、浜川砲台 往路の花街道への途中、立谷川駅近くの小公園に坂本龍馬像が建っていた。前回は確かマスクを掛けさせられていた(21.10.16)が、本日はなかった。土佐藩のお抱え屋敷が当地にあり、龍馬も出入りしていたという。花街道手前には、浜川砲台も遺り、ペリー来航後土佐藩が屋敷内に設けた砲台で、江戸湾へ向けた当時の大砲が復元してあった(写真下)。
バスは渋滞に巻き込まれて、約1時間も要して、三田線白金台駅前に着いた。
(2023/9/14)