商標・知財コラム:工藤 莞司 先生COLUMN

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

四季紀行
ニューシャトルに乗り埼玉伊奈町立バラ園を巡る

バラが見頃とのネット情報が出始めた。隣の埼玉に三か所見付かり、我が家からアクセスが良い伊奈町立バラ園を選んだ。大宮駅からさいたま新都心ニューシャトルで、終点内宿駅下車である。ニューシャトルは、案内式軌道をゴムタイヤで走る珍しい鉄道で、高架式であり、上越、東北新幹線と並行する。調べると三度目の乗車で、8年振りと分かった。

ニューシャトルに乗車

埼京線で大宮駅へ出て、ニューシャトル乗り場を思い出せず戸惑ったが、何とか見付かり改札からホームに上がり、電車を待った。中央を新幹線が走り、両端の左側が下りで、右側が上りという軌道構成を車窓から見て、ようやく前回乗車を思い出した。沼南駅を過ぎて、東北新幹線が右へ大きくカーブして離れていった。
 終点内宿駅に着き、階段を降りて下車。埼玉もこの辺りは疎らな住宅街で、空は高く広がり、関東平野のど真ん中だろうが、筑波山は見えない。読み通りにバラ園に着いて入園。

バラは伊奈町の花

バラ祭り開催中だが後半で、平日のためか人出は少ない。大きなバラ園で、第一、第二、第三と分かれそれぞれに多種類多彩なバラが咲いている。伊奈町政施行20年に、“町の花”に制定された記念のバラ園で、400種類、5000株あるという。   咲誇るバラの間をゆっくりと巡る。種類や原産地の案内があるが多すぎ、カメラ片手に花の色に注目し進む。白やピンク、黄色の他、紫を帯びた花や黒系とも見える花も咲いている(写真上、中)。盛りを過ぎた花もある。途中のベンチで一休み。第三園から第一園へ戻り、バラ園を出た。

伊奈忠次と当町

売店を覗いたら、“忠次”という清酒の中瓶が目に付き求めた(写真下)。戦国期、当地に陣屋を置いたのが伊奈忠次で、三河時代から家康の股肱之臣となり、当地と鴻巣に一万石を与えられた。関東の代官頭を務め、治水や土木に貢献し、確か千住大橋は彼が架けたと思う。隅田川最初の橋で、1594(文禄3)年である。現町名伊奈町の由来でもある。内宿駅へ歩いて、ニューシャトルで大宮駅に戻り、埼京線で帰途に就いた。与野バラ園のある与野本町駅を通過したが、そのまま乗車を続けた。

(2023/5/5)

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