商標・知財コラム:首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士 工藤 莞司 先生

四季の山歩き里歩き紀行・ムクゲの花編
秩父皆野に初めてムクゲの花を観る

 テレビで、秩父皆野町にムクゲの花が咲き、見頃と知った。秩父は遠くはなく、皆野の美の山を二度歩いた。山口瞳著のエッセイ集”木槿の花”は読んだことはあるが、ムクゲの花は見たことはなく、テレビでは紅や白の大きめの柔らかな花のようである。

山腹に広がるムクゲ公園  我が家から秩父へは、東上線成増駅へ出て寄居駅で秩父鉄道に乗り換えた。ネットで調べた駅前国道を秩父市方向へ歩き出す。徒歩20分とあるからそろそろ山側へ左折する頃と、出会った方に尋ねると、散歩の序でと途中まで案内して戴いた。その方が歩きながら、花には余り期待しない方がと言う。高速道路下に公園案内が見付かり、坂を上がって公園案内所へ。山腹一帯がムクゲ公園らしく、思ったより広く巡るのも簡単ではないようだ。

疎らなムクゲの花 案内所で、花咲くコースを紹介して貰って公園に入る。坂は結構急で、中央の車道から左折するとムクゲの花園。
 ピンクや白の花で、一重と八重があり、初めて見る花でこんなものかと思う反面、ムクゲの木は多いが一本の木に付けた花は疎らで物足りない。カメラに収めながら傾斜地の園内を奥へ上がる。公園最高部岩の広場に着いた。人工だろうが岩で囲まれた古代住居跡のよう。腰を下ろし休憩していると数組の鑑賞者が上がってきた。

南斜面のムクゲの花は? 展望台から、またムクゲ花園を下る。途中で、中央車道を渡って反対側花園へ。こちらの方が咲く花の数が多く、しかも見頃に近い。南斜面で陽当たりの加減だろうか。またシャッターを切った。稲穂山古墳がありその上から前方の風景を眺めると、眼下に広がる皆野の街は山峡の街で、秩父盆地である。バックの低山は長瀞の宝登山であろうか。
 ムクゲの花は少し挽回した感じで坂を下り、園を後にし、高速道路下から皆野の街へと戻った。 (2016/8/18歩く)

首都大学東京 法科大学院 元教授 元弁理士
工藤 莞司

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工藤 莞司 先生
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