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模倣品最新事情

◇中国では、依然として日本メーカーの模倣品の製造・販売が後を絶たないが、最近ではマイナー企業の製品までもが模倣品として出回るケースが多く確認され始めて来た。

◇特にあまり知られていない中小企業で、特殊な製品が狙われやすい。最近、調査を担当した物には、「ストレッチグッズ」、「乗り物用パーツ」、「工業用工具類」などがある。

◇また、一般的には、あまり知られていないが、口コミでは徐々に広まりつつある製品であり、一部の消費者や企業に人気が高い製品がターゲットとなっている事が多い様な気がする。

◇このような模倣品販売業者の中には、堂々と販売代理店であると嘘をついたWebサイトを立ち上げて販売しているケースも多く、ひどい時には、クライアント企業の本当の担当者をWebサイト上に登場させて挨拶をさせて見せたり、同じ製品で50以上の模倣品販売業者のWebサイトが確認された実例もある。

◇このような模倣品販売業者に、一般客になって、問い合わせて見ると、頑固として正規販売代理店であると主張したり、あっさり無関係であると認めてしまったりと対応は様々。

◇長期間、このような形で自社製品のニセモノが販売されていた事に気がつかないでいて、顧客からの通報などで初めて知ったという日本企業は意外に多い。

◇そういった日本企業にとっては、まさに寝耳に水状態であるが、一旦、このような状態になってしまうと、非常に厄介であり、状況を把握する為の調査や、現地の弁護士を雇ったりと、コストがかさみ、中小企業にとっては、死活問題まで発展してしまうこともあり得るのである。さらに、うっかりしていると先に中国国内で商標登録されてしまい、訴える事さえも出来ない始末となる。

◇今のところ、良い解決方法は浮かんでこないが、対岸の火事的な考えを捨てて、常日頃からしっかりとWeb上のチェックを怠らず、出た芽を早めに摘む事とであろう。そして早めに必ず、商標登録出願する事をお勧めする。(山本)

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